タイトル通り、大森靖子さんの、 “ 「きゅるきゅる」発売記念イベント@タワーレコード梅田NU茶屋町店”に行ってきたので、感想を……
書きたいんですが……。
ライブ後の握手会で、記憶が飛びました(え
握手会っていうと、「いつも応援してます!」→「ありがとうございます!」→警備のお兄さんに剥がされる(終了)。みたいなやつだと思うじゃないですか。
違ったんですよ。
なんか、みんな、サインしてもらってるし、普通に大森さんと会話してるし……(一言、二言とかじゃないよ、軽い立ち話くらいのやつだよ!)。
なんだこの至れり尽くせりの握手会は!!!!! 思ってたんとちゃう! 思ってたんとちゃう!
……って、握手会の列に並びながら冷汗が止まらなくなりました。
私、ハロプロ関係でも握手会にはほとんど行かないので、握手自体に慣れておらず……。そもそも、相手が有名な人じゃなくても、「握手」って緊張するじゃないですか……ましてや、相手が好きな人となると、ねえ……。
列整理のお兄さんに整理券渡しながら、「あ、あの、ファンレター渡してもいいですか?」と聞き、「あ、どうぞどうぞー。ありがとうございます」と気さくに答えていただいたあたりで頭があっぱー!ってなりました。
い、いいんだ……渡しちゃっていいんだ……(嬉しさと絶望の入り混じった感覚)。
大森さんは笑顔で優しく、しかし握手は力強く、さらには私が話し出さないので大森さんから声をかけて下さるという、フクムラロックもかくやという神対応でした。なんだ、神なのか。天使なのか。
私はもうそのホスピタリティの高さに心臓がついていかず、これがおもてなしか。クリステルかクリステルなのかと頭が真っ白に。ライフポイントはあっという間にゼロになり、もう私はファンレター押し付けるだけで精いっぱいで、大森さんの顔も見られなかったです。「ライブ良かったです」とか「応援してます」すら言えずに退散しました……。よく考えたら超絶失礼……すみません……。サインもしていただいたんですが「ありがとうございます」って言ったっけ……。
なんか、大森靖子握手会(神対応)を前に、私は人から、もはや人間としてどうなんだというレベルになり下がりました。
あああ、もう、握手会って、正気の沙汰じゃないわああああハードモード過ぎるだろおおおおおおお……ハロオタたちがループしまくってるのが信じられない……本人目の前にしたら心臓がご臨終するわあああああ……(※あくまで個人的な感想です)
いや、でも、本当に、大森さんのサービス精神はすさまじかったです。
あれだけのライブをやった後に、100人を超える観客と一人ひとりに笑顔を向け、言葉を交わし、サインを書き、力強く手を握り……。あんなに細いのに、どこからそんなパワーが出てくるのか。そこに驚愕するだけでも、参加する価値がありあまります。
それに、上には「神」とか「天使」とか書きましたが、その一方で、実物大(?)の大森さんを前にすると、その意外なまでの小ささと細さと白さに、あ、大森靖子も一人の人間で、女の子なんだな。っていうのが、体験できて、ステージとのギャップを感じることができるかと思います。
***
■ライブ感想
で、記憶が飛んだと言いつつも、今回のインストアライブでは、たぶん、今後の人生で二度とないであろうくらいのものを見せてもらった+経験させていただいたので、記憶を復活させつつ、ライブの感想も書きたいと思います。
そして、ライブ本体の感想を書く前に、これだけは伝えておきたいと思います!
生で見る大森さんはとんでもなく「かわいい」と。
ステージに登場した大森さんを見た最初の私の心の声は「か、顔小せえ……!」でした。
いや、YouTubeさんとかで見てても、十分かわいいですけど、大森さんは、生で見た方がかわいいいタイプだと思う。色白い。顔小さい。髪きれい。そして細い。
□開演まで
今回のイベントは、NU茶屋町のタワレコで「きゅるきゅる」(9/18発売)の予約をした人に参加券が配られる、という形でした。
ライブの開始は16時ですが、参加券の配布が始まるのは11時から。
私は少し出遅れて、11時30分頃に参加券を入手したんですが、参加券の整理番号は先着順ではなく、ランダム。
何番かなーと思って、整理番号を確認したら、まさかの一ケタ。
あ、ありえねえええええええええええええ!
運が良すぎて固まりる。
え、どうしよう……え、えええええええ! と焦りが止まらなくなったので、とりあえず、落ち着ける場所を求めて心斎橋のハロショへ。
せっかくなので、大森さんにあげようと思い、さゆの写真購入。
『魔法が使えないなら』のアルバムで『恋愛ハンター』のこと書いていた気がするので、恋愛ハンターのやつにしました(ちょうどさゆメモリアル生写真発売中だったもので(宣伝))。そして、私用にももちの写真購入(関係ない)。おすましももかわいい(関係ない)。やっぱり、愛いつとアイドル10のベリメンは格別(だから関係ない)。
15時半にはイベントスペースに来るようにとのことだったので、梅田で適当に時間をつぶし、ももの写真をお守りに、15時20分頃にイベントスペースに到着。
すでに人がたくさんいる……心なしかみんな戦闘力が高そうだ……そんじょそこらの人にはその髪型は難しかろう、みたいな髪型をしている人がいる……そして、女の子かわいい……この「かわいい」は、空気を埋めるためだけに発せられる、あの、その場の乗りだけでできあがった「かーわーいーいー☆」みたいなやつではなく、ガチで二度見せざるを得ないやつです。
客層の男女の比率は半々くらいだったでしょうか。ちょっとだけ男の人の方が多かったかなあ、という感じ。年齢は、ティーンから30代?40代?くらいの人まで、幅広かったです。お子さんもいらっしゃいました。
音漏れを聞いて、テンションを高めつつ、開場を待つ。
大森さん、リハーサルから激しかったです。たぶん、音漏れだけで「なんだこれ」と、興味を持った通りすがりのお客さんがいたのではないかと……。
で、開場。
ほら、私、整理番号一ケタなんでー……(自慢)
最前でした!
たぶん、これ、私の人生における最初で最後の最前なんじゃないかと思います。
私は、たぶん、基本的にメジャーなものしか好きになれないタイプで、メジャーになる前に大森さんを聞くようになったのが奇跡みたいなものなので……。
やばい、私が最前とかいただいてしまっていいのかと後ろめたさも感じつつ、人の頭が司会を邪魔しないステージを不思議な気分で眺めつつ、開演を待つ……。
□開演
司会の方の合図とともに、「きゅるきゅる」のイントロが流れ出して、いざ開演!
大森さん、リップグロスを塗りながら登場!
……リップグロス?
私が、前回見たライブでは、『寄生獣』(マンガ)持って登場してましたが、今回はリップグロスです。
フツーの登場なんてしない大森靖子(エンターテイナー)。二番が始まると同時に、そのリップグロスを観客に塗りだす。
まさか、タワレコで、あの、大森さんの観客巻き込み型登場を見られるとは……。
正直、無料のライブだし、インストアだし、そこまでサービス精神を見せてくれるとは思っていなかったので、びっくりしました。
本当にこの「きゅるきゅる」を売りたいんだな、という本気が伝わってくるぜ。
で。
そのグロスの件なんですが。
女性をピックアップして塗っていたみたいで。
不肖、私も塗っていただいてしまいました。
固まったよね。
私の後ろにいる若い女の子と代わってあげた方がいいんじゃないかな……と思ったりもしたんですが、正直、嬉しかったです。
あ、これが、「女の子だけもらえるポケットティッシュ」というやつかと。
私、たぶん、誰かにメイクしてもらうの初めてだわ、と、素直に感動しました年甲斐もなく。
女の子たちが「靖子ちゃん」に夢中になって、追いかけたくなる気持ちが、わかったような気がしました。
□無料とか関係ない本編
二曲目からは、弾き語り。
曲が終わるごとに、ピックをステージ上に投げては、次の曲に移って行く大森さん、マジかっこええ。
私、ピックというもの自体を初めて見たんですが(え)、いや、もう、ピックもギターの一部なんだね。っていうか大森さんの一部なんだねというくらい、なんかもう、ピックもギターも自分の指もすべてを使って音楽を作り上げていく大森さん、マジかっこよかったです(大事なことなので(ry
ピックやギターどころか、音が鳴っていない、曲と曲の切れ間すら、大森ワールド炸裂でしたよ! あ、固唾をのむってこれなのね。と。観客席のみなさん、ピックを投げたり、弦を調整したりする大森さんをみんなただただじーっと見つめ、大森靖子ワールドの行方を見つめていました。背後で流れているタワレコ店内の宣伝の音が、とても遠く感じました。
前曲のすごみの余韻を消さないまま次の曲をはじめ、そのまま観客をぐいっと次の曲の世界観に引きずりこんで行く、あの力技はやはり素晴らしい。
今更言うまでもない当たり前のことかとは思うんですが、改めて、ああ、大森さんが作った曲はすべて、大森さんの身体の中にしみこんで、入り込んでるんだな、って思いました。
そうじゃないと、あんなに次々と曲が出てこないだろうし、曲から曲へ、一曲一曲が濃く、独立した世界を持った大森靖子の曲を次から次へと渡り歩いて行くことはできないだろうと思います。
色んな方のTwitterに書いてある通り、ライブでやった曲は全部で18曲! 約1時間!
しかも、最後の曲は、マイクなし、ギターなしの生歌!
大森さんは本気が通常運転の模様……。
正直、まあ、30分程度だろうと思ってました……。
大森さんに、MCで「短いと思ってただろ! 無料だから!」と言われた時には、「はい……すみません」ってなりました。
調子こいて、ライブまで大阪を歩き回っていたので、途中で足が痛くなりました。後悔した。
っていうか、聞くだけでこんなにしんどいのに(ライブが濃すぎて)、大森さんどんな化け物だよっていう。
□大阪で「新宿」を聞く
曲が盛りだくさんすぎて、感想は色々とあるのですが、私が一番、鮮明に覚えているのは、「新宿」です。
ググって出てくるものを見る限り、「新宿」は大森さんファンの方から、とても人気がある曲です。これこそが、「新宿」という街なのだと。
でも、私は関西出身、関東の田舎在住なので、新宿に思い入れなどまったくなく、新宿と東京の違いもよく分かってないので、「あたし新宿が好き 汚れてもいいの」とうたわれても、正直、いまいちピンときてなかったんです。
でも、大阪という街のど真ん中で、この曲を歌う大森さんを見て、すごい、この曲がストンと心の中に落ちてきました。
もちろん、大阪と新宿はぜんぜん違う街ですが、大森さんが歌いあげる「新宿」を聞きながら個人の顔なんて興味ないくらいに人に溢れた「この街」だけど、そこを歩くことが「私」に何か特別な意味をもたらす瞬間って、確かにあるよな……と、自分の中の感覚をふっと思い出させられて、大阪の街の色んな光景が頭の中に浮かんできました。
あ、私、大阪が好きなんだなって思った。
今まで、そんなことを思ったことは一度もなかったんですが……。
大森さんの曲には東京を歌ったものが多いけど、だからといって想像力を東京の中に制限してるわけではないんだなって、改めて実感しました。
大阪でこの曲を聞けて良かった。
今、大森さんは色々な場所でイベントやライブをされてますが、きっと、いろいろな地方で、多くの人が、CDで聞いているだけでは分らない奥深さとか、東京の中では見えてこない曲の一面とかを、感じてるんじゃないかなって思います。
***
どの曲でも、大森さんは、相変わらず、観客、一人ひとりの目を見ながら、歌を歌っていて、大森さんは客一人ひとりと一対一で勝負をしようとしていて、そして、勝ちに来てるんだな、と思いました。
行ってよかった。
これから、大森さんを目の前で見られたことと、ベリの武道館に行けた記憶をかみしめながら、生きていきたいと思います’14。