ニワノトリ

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(ハロオタが)一人で行ったYEBISU MUSIC WEEKEND

11/3(月)に、ちょうど東京に所用があったため、隙を見て、恵比寿で行われた、YEBISU Music Weekendを見に行ってきました。


YEBISU MUSIC WEEKEND

 

トップの大森靖子さんを見て、用事を済ませて、ダッシュで恵比寿に戻ってZAZEN BOYSを見ました。
日曜日に大森さんのラジオが午前3時まであったので、若干寝不足でしたが、そんなもの吹っ飛ぶ良いライブでした。
会場がとにかくきれいでした。
私が見たライブはどちらもホールで行われましたが、高そうなスピーカーが天井からバナナみたいにぶら下がってる、すごい上品なホールでした。
音もそんなにガンガン響く感じではなくて、前の方でライブを見ていたのに、終わった後も、耳に違和感が残らなかったです。

 

大森靖子さん

登場など

1曲目は「絶対絶望絶好調」。
前奏が始まり、なかなか大森さん出てこないなーと思っていたら、お客さんたちがざわざわホールの後ろに移動し初める。

え、何々? と戸惑っていたら、客席に落ちるスポットライト、響きだす歌声。
大森さん、まさかの、客席後方からのご登場でした。

大森さんの動きに合わせて、客席の後ろへ、ステージ側へと、観客たちがぞろぞろ大移動。
客席には、絶好調な大森さんに振り回される観客たちの図ができあがってました。私も、そんなに背が高くないので、大森さんの姿そのものは全然見えなかったんですが、みんなにつられて、無駄にぞろぞろしてしまった……。

ステージに上がって、2曲目が始まる前にMC。

「今日は、同じ時間に、音楽ライター講座とかやってるけど、ここでも答え教えるんで。死なないこと(?)です」(的な内容)

いつものように、大森さんは客席の一人ひとりを見るようにして歌ってたんですが、途中で、「もうちょっと客ライくださーい」って言ってたのが印象的でした。

ホールなのに、客席にも結構明るめのライトが降り注ぐという不思議空間。

以前、大森さんが、アイドルのステージみたいにお客さんがステージを押し上げる感じがあって、もうものすごいけど、私のライブでは、お客さんとステージが対等な(?)感じのバランスのライブをしたい(このインタビューとか…… → http://natalie.mu/music/pp/oomoriseiko/page/4) と言ってたけど、大森さんは本当にお客さんの表情見ようとしてるし、客席とステージのバランスを取ろうとしてるんだなーって思いました。

 

あと、恐らく次のアルバムに収録されるのであろう、新曲もやっていたのですが、今までの曲とは切り口が一味違う感じがあって、アルバム楽しみになりました。(詳しくはお楽しみということで……。

 

印象的だったのは、

『絶対彼女』かなあ。
「女子」と「おっさん」に分かれて、「絶対女の子 絶対女の子がいいな 絶対女の子 絶対女の子がいいな 絶対絶対絶対彼女」って合唱しました。
「おっさん」が歌う「絶対女の子がいいな」とはこれいかに。

「おっさん」たちは声が小さかったのか、大森さんから「おっさんの自覚が足りない」とのコメントがあった。
前日のラジオで、大森さんが私はおっさんが好きだ、なぜなら、男の人は、「禿る」みたいな何かが「欠ける」という経験を経ないと、痛みと向き合うことがあんまりないんじゃないか(※かなりうろ覚えです)みたいなことをおっしゃってたんですが、それを思い出しました。
女の人は女性性を自覚する/できない瞬間の葛藤っていうのが、かない早い段階で、かなりの高確率で訪れるけど、男の人はあんまりそれがないから、「おっさん」を自覚するときに最初の葛藤の一山が来るってことかなあ。

ちなみに、「女子」は叱られませんでした(笑
よく考えたら、「おっさんの自覚が足りない」は面白いけど、「女子の自覚が足りない!」は面白くないよなあ。「女子」は肯定される分、叱られないから、その分、大森さんと戦ったり(?)向き合ったり勝負したり(?)するには、には、大森さんと同じステージの上で、大森さんと共通項を持ちながら戦わなきゃいけないわけで、それって実はかなりハードだな!と思った。

あと、大森さんが、いきなり、ギターのコードを引っこ抜き、生音でギターを弾きながら、客席に降りてきた、『君と映画』も、もちろん、印象的でした。
ギター一本だからこそできる技だけど、ギター一本でここまで多様に、しっちゃかめっちゃかに、しかし、一曲一曲迫力をもって、勝負できるのもすごいと思う。

『君と映画』でも、「君と映画 君と漫画 君とテレビ」を合唱しました。
この一節を全員で合唱するって、なんか構図が幸せだよね。


あと、個人的には、

ハンドメイドホーム

がよかったです。
すごく久々に、ハンドメイドホームを生で聞きました。

この前の曲が『絶対彼女』で、例の「おっさんの自覚が足りない」の下りがあったんですが、その直後に、一気に空気が変わって、かき鳴らされるギターの音でステージも客席もぐるっと包み込んでいく感じは圧巻だった。
客席も、「絶対女の子絶対女の子がいいな」の合唱が予想外で若干動揺してた(?)けど、「ハンドメイドホーム」が始まると同時に、一気に、大森靖子ワールドに戻ってきた感じがありました。

それに、この日のステージは、お芝居もできそうなくらい、奥行きがあっt、「ハンドメイドホーム」にすごく似合う感じのステージだったんですよね。
この曲に合わせてステージの上に黒い満月がぽっかりと浮かんで来ても不思議ではないような感じがしました。この曲に合わせてステージに明るめの黄色いライトが当たり始めた時には、本当に王子様出てきそうな雰囲気あったよ(言い過ぎ?)。

改めて振り返ると、今回のライブは、(私が)今までに行ったどのライブより、一番、客席にマイクが向けられる場面が多かったので、「ハンドメイド」なこの曲は、今回のステージにぴったりな曲だったなあと、思います。

 

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ZAZEN BOYS

超かっこよかった。それ以外言葉が出てこないです。
どの曲もかっこよくて、っていうか、音合わせでやってくれた「本能寺」から、もう圧巻だった。私、このブログでも、いつも長々と感想文を書いてますが、なんていうか、ZAZEN BOYSの音楽は言葉を入れる隙がないというか。言葉を奪われるというか。言葉を使う気を削がれるというか。
ZAZEN BOYSを聞いていると、あーだこーだ言いたいという欲望が出てこないです。
もしかして、音楽を聞くってこういうことなのかなあ、と思いながら聞いてました。
一度聞き始めたら、気分よくならざるを得ないというか、音楽に身をゆだねざるを得ないというか、演奏が始まると、否応なく、音楽に対して受動的になって気持ちを一気に持って行かれてしまう、そんな音楽をする方々だなーと思いました。

最後の曲が終わって、このまま終わるの嫌だなーもう一曲くらい聞きたいなーと思ってたら客席から自然とアンコールがはじまって、それに応えてもう一曲やってくれたのがうれしかったです。しかも、やってくれたのが「Asobi」っていう。いや、まったくもって遊び足りない! 

 

 

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Twitterを参照して作ったセットリストメモです。

 

1. 絶対絶望絶好調
2. あまい
3. Over The Party
4. ???
5. デートはやめよう
6. ノスタルジックJ-pop
7. エンドレスダンス
8. 夏果て
9. 絶対彼女
10. ハンドメイドホーム
11. 君と映画

 

1. 秘密ガール
2. リフマン
3. サイボーグ
4. 泥沼 
5. コールドビート
6. はあとぶれいく
7. 破裂音
8. KIMOCHI
9. Asobi