ニワノトリ

ハロプロ、大森靖子さん、宇多田ヒカルさん、amazarashiなどのJ-popの楽曲レビュー・考察、ライブレポなどを書いているブログです。カテゴリ「このブログについて」に記事のまとめと更新情報があります。ご連絡はTwitter:@ok_take5、メール:tori.niwa.noあっとgmail.comまで(http://n1watooor1.exblog.jp/は愚痴用になりました)。

(ハロヲタが)一人で行った森T展(大森靖子ファンによる自作Tシャツ展示会)

今日は、高円寺の無力無善寺で行われていた、大森靖子さんのファンの方たちの自作ファンTシャツ展(森T展)に行ってきました。

とても有名な大森靖子ヲタさんが主催のイベントです。

 

このフライヤーを見ただけでレベルの高さが分かろうというものです。

 

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お菓子も頂きました☆

 

出展されていたTシャツは30枚ほど。Tシャツだけでなく、特攻服、革ジャン、パーカーなどもありました! 
また、大森さんが『魔法が使えないなら』で着ていた黒いワンピースも展示されてました。

 

***

 

いつものように感想をつらつら書いてみたのですが、相変わらず長くなってしまったので、最初にこれだけは書いておきたいと思います。

 

どのTシャツにも大森さんへの愛がこもっていて、その場にいるだけで心が温かくなる空間でした。今でも心がほかほかしています。Tシャツ一枚一枚、見ていて飽きなかったです。製作者のみなさま、素敵な作品を見せて下さってありがとうございました。

また、何より、このイベントを実現させてしまった主催者の方の企画力と実行力に拍手を送りたいです。無力無善寺と言えば、大森さんの口からも度々名前の聞かれる大森さんファンの聖地(?)。この森T展が、私を含め、多くの新しい大森さんリスナーをこの場所に連れて来てくれた……っていう意味でも、すごく意義のあるイベントだったなって思います。主催者の方、本当にお疲れ様でした&ありがとうございました。

 

本当に素敵な展示会でした。

 

以下、個人的な感想です。

 


**

 

無力無善寺について

JR高円寺駅の高架下、年季の入った商店街の中に、無力無善寺はありました。
無力無善寺は商店街の二階にあるのですが、入り口につながる階段は、ちょっとぼーっとしていると見落としてしまうくらい地味で細い(一回、行き過ぎてしまった……)。けれど、その階段を上がって、真っ黒なドアを開けると、何か、一気にまがまがしいオーラが流れ出してくる……
無力無善寺は思っていたよりも狭かったです。狭い空間に、容量オーバーでは……? というくらいにモノや言葉がごちゃごちゃと転がっていて、何て言うか、「あ、本当にこんな場所あるんだ」って思いました。ダークでアートでアンダーグラウンドな空間っていうか……場の個性と引力がすごかったです。こんな空間、映画とかテレビ以外で初めて見ました。
東京にしかないんじゃないかな。いや、他の場所にもあるのかな? 

 

□展示の仕方について①レイアウト

私が行ったのは、2月1日の夕方です。
会場に入ったら、すでに何人か……狭いだけに正確な人数はつかみ難かったのですが、主催の方、製作者の方、お客さん含めて10人以上は人が入っていたと思います。
大森さんの歌声をBGMに、皆さんが「この曲いいですよねー」とかお話していたりして、まさしく大森さんファンのための大森さんファンのための空間がそこにありました。


展示の仕方は大体3パターン……に見えました(私が見た限りなので、他のパターンもあったり、どこか間違ったりしていたらすみません)。

 

①壁にかけられている

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こんな感じ。

 

デザインがTシャツの表のみ(裏に特に何も書いていない)のTシャツやパーカーはこのパターンで展示されてたようです(油絵も壁(?)に飾ってありました)。

 

②部屋の真ん中(等)に吊られている

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こんな感じ。
全体的に白・水色・ピンクが多かった印象です。

 

Tシャツの裏側にも絵がかいてあったり、リボンやフリルがついているなど立体感があるTシャツ(+革ジャン ※試着もできる!)は、裏も見えるように、紐やハンガーラックに吊るされる形で展示されていました。

ちなみに、この写真のTシャツのカーテンの裏側で、キティさんたちが歓談されてました。

 

③トルソーを使用している

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見づらくてすみません;

 

特攻服(試着もできる!)を着せられたトルソーが部屋の真ん中でどーんと存在感を示してました。この一着のインパクト……半端なかったです。
大森さんが『魔法が使えないなら』で着用されていた服もこの形で飾られていました。

 

**


特に②を見て改めて気づいたんですけど、Tシャツって、絵と違って「裏」があるんですよね。
限られたスペースで、来た人が表も裏も見られるように会場をレイアウトするのは、かなり大変だったんじゃないかと思います。

 

□展示の仕方について② 作者の方のメッセージつき

それぞれ、作者の方がTシャツに込めた想いをつづったカードやメモがセットになっていました。美術館の展示だと、作品の隣に学芸員さんの解説文がついてますが、このカードがそんな役割を果たしてたんじゃないかなと思います。

 

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こんな感じ

 

Tシャツだけ見ていると、どの作品も才能に満ち溢れてて、「うわあ……すげぇ……(絶句)」ってなってしまい……「ああ、(私とは全然違う)才能ある人が作りはったんや」みたいな感じで、作品と若干距離を置いてしまうんですが(少なくとも私は……)。
作者の方の文章があることで、「この人も大森さんの音楽が好きな人なんだ」っていう作者の方との共通項が見えてきて、作品との距離が縮まりやすくなっている気がしました。
「あ、この気持ち分かるな」とか「そうか、そんな背景があるのか……」とか。
文章読んでるだけで楽しかったです。
全体的に「Tシャツの解説」(この絵のこの部分にはこんな意味があって……)よりも、「こんな経緯とこんな思いでTシャツを作った」という、大森さんへの思いが綴られているものの方が多かった印象でした。

みなさん、Tシャツのクオリティも高いのに、文章のクオリティも高いんですよね。いや、本当に。どの文章もとても読みやすく、かつ、それぞれにしかない個性がにじみ出ていました。

 

□写真撮影OK

そして、面白かったのがこれ。

 

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撮影OK……っていうか、むしろ、お前ら、撮影しろよ? っていうのが、森T展らしくてよかった。
無力無善寺に行く前に、撮影してもいいのかなあってちょっと不安に思ってたんですが、撮影禁止とかいうタブーはここにはなかった。


□Tシャツの概念を超えている件について

Twitterでも、森T展に来ている方の会話の中でも「もう、Tシャツという概念を超えているよねw」っていう声が聞こえてきていました。
いや、本当に、そもそも、革ジャンや特攻服はTシャツではないですし……油絵も飾ってあるし。Tシャツも、本当に繊細に書き込まれたイラストがプリントされていたり、シースルーのものがあったり、ホワイトボードがついてたり、クリトリス(!)がついてたり……。
「ファンTのTとは何だったのか」っていう感じの多様っぷりでした。


そして、私は、この「Tシャツという概念を超えている」みたいなところが、森T展の面白さなのかなって思いました。
この展示会を見て思ったんですけど、Tシャツって、作る人によっては、絵を描くキャンバスにもなるし。リボンをつけたり、違う生地を縫い付けたり、Tシャツの形自体を変えてしまうことだってできるし。作る人のクリエイティビティによって、さまざまに様々に形を変えていく。
この「Tシャツ」の変幻自在っぷりこそが、大森さんの音楽が皆さんの身体を通して、Tシャツの名を借りた新しい何かを生み出して行く過程そのものを表している気がしました。

 

もう一つ。
私が面白いと感じたのは、Tシャツが「着るものである」ということです。
例えば、「絵画展」だと「作った人が展示する→観客がそれを見る」っていう流れだけで世界が完結してしまう部分もあると思うんですよね(※全ての絵画がいつもそうだとは思いません)。「絵」は基本的に「見る」ものなので……。
でも、Tシャツは「見る」ものである前に「着る」ものなので……この展示会の先に、「それを(誰かが)着る」っていう物語が展開する。
なので、Tシャツを観ながら、このTシャツを着るとどんな気分になるんだろう、これを着てどこに行くんだろうって、色んな想像が膨らみました。

Tシャツは第一に衣服で、衣服って衣食住の一つで、生活に欠かせないものです。
みなさんが作ったTシャツを着る姿を想像しながら、きっと、みんな、大森さんの音楽を、服を着るように身に纏いながら、人生に欠かせないものとして、生きているんだろうなって思いました。

 

余談ですが、展示の仕方が、壁に飾るっていう美術館っぽさと、紐を張ってハンガーにかけるっていう生活感があふれるものっていうパターンどちらもあるのが面白くて……「ファンT」って、もしかして、「アート」(非日常的?なもの)と「衣服」(日常的なもの)の真ん中にあるものなのかなって思いました。
それって、やっぱり、私たちが日常的に使っている言葉を組み合わせて、新しい言葉や音楽を作ってしまう大森さんの音楽に通じるものがある気がします。

 

□「愛は愛の上に愛を作ったりはしない」

実は、森T展に行く前、超個人的な懸念を一つ抱いていました。
かつて、怪盗キッド(@名探偵コナン)が、「怪盗は鮮やかに獲物を盗み出す創造的な芸術家だが 探偵はその跡をみて難癖をつける ただの批評家に過ぎねーんだぜ?」と言っていましたが、この二項対立で言えば、私は明らかに探偵(批評家)タイプ。

しかし、私は昔から、芸術家タイプに対するすごい憧れがあり……感性の鋭い人、そして、それを作品に仕上げてしまえる人には、嫉妬してしまう傾向があります。

だから、森T展を見て、自分が妬み嫉みの塊になっちまったらどうしよう……! 
って思ってたんです。

 

が、そんな心配は不要でした。

 

なんていうか、才能はもちろんなんですが、それ以上に愛が溢れていて。
みなさん、本当に大森さんのことが好きで、大森さんのことを思って、丁寧に丁寧に一枚を作り上げたんだろうなっていうのが、もう見るだけで伝わって来て。
ただただ、「すごい」「素晴らしい」という感想しか出てこなかった。私の小さな嫉妬心とかどうでもよかったです。自分の狭量でもってその人の才能と努力にを僻んで、「感動した」とか、「すごいね」とか、そういう感嘆の言葉の飲み込むのって、本当に馬鹿らしいよなと思って、反省しました。

 

人のことを思って作られた作品って、見るだけで心が温かくなります。

 


***


私が帰った後に、大森さんご本人がいらっしゃって、急きょライブが行われたとか! 
その頃、私はゲーセンでUFOキャッチャーに夢中でした(何をしている……)。
欲しいのがあったので、映画『ワンダフルワールドエンド』までの暇つぶしに……

でも、もうちょっと会場にいればよかったT T という、後悔の気持ちはあまりありません。
いや、もちろん、見たかったという思いはありますが……地団駄を踏むほどの想いはありません。森T展で色んな作品を観られただけで、心が大満足だったおかげだと思います。

そして何より、今回のライブは、森T展に尽力された方々へのご褒美というか。森T展に対する大森さんの返答みたいなものもあるんじゃないかなって思うので……もし、その場にいたとしても、その場には相応しくなかったかもしれないな、とも思います。

 

ファンT展に出展している方々の作品、中でも、地方から出品されている方の作品は、「現場に行ける回数が人より少なくても、こんなに大森さんと向き合える」ってことを教えてくれました。
私は、東京からは遠いとは言っても、日帰りで東京に行けるし、森T展にだって行けました。地理的には恵まれている方だと思います。
だから、森T展のみなさんが全力でTシャツに愛とか創造力をぶつけて来られたように、私も私なりに大森さんの音楽と向き合いながら私の仕事を頑張って、行ける現場一つひとつにふさわしい私であるように、明日から頑張って行きたいです。

 

***

 


写真がうまく取れたものだけでも、Tシャツ一枚一枚、感想を書いて行きたいくらいなんですが……(さすがにまずいだろうか……)。
長くなってきたので、今回はひとまず、ここで止めておきます。
また、続き書きたいです。本当に、素晴らしい時間をありがとうございました。

 

***

 

追記!

 

愛知の刈谷日劇さんで、「出張森T展@刈谷日劇」が開催されるそうです! 


出張 森T展 @刈谷日劇 : 刈谷日劇 ブログ

 

森T展を見てから、新宿武蔵野館の『ワンダフルワールドエンド』を見るっていう流れで一日を過ごしたのですが。
『ワンダフルワールドエンド』と森T展の感性がシンクロする部分もあったりして、とても素敵な一日になりました。
愛知の方は移動なしで、森T展も『ワンダフルワールドエンド』も楽しめるなんて、とてもうらやましいです!

 

 

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