ニワノトリ

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(ハロヲタが)一人で、一階席後方から見た、大森靖子全国ツアー「❤爆裂!ナナちゃんとイくラブラブ洗脳ツアー❤ノスタルジック中野サンプラザ」前編

■はじめに

タイトル通り、2015/04/26に行われた、大森靖子さんの全国ツアーファイナル@中野サンプラザに行ってきたので、ライブレポート(感想)を書きたいと思います。
最初に書くべきこととして……今回のライブには、DVD撮影が入っていました。
なので、ネタバレ全開にならないように、セトリやMC、セットなどについて、そこまで詳しくは書かないつもりです。

 

と言っても、ネタバレ皆無……というわけでは全くなくて、セトリにもセットにも衣装にも触れてるのでネタバレが嫌な方は回れ右してください。

 

私がこの前編の記事で書いているのは、主に、客席の話です。
私の席は、ステージ向か

って左側(下手側)の後方、20番台の席でした。なので、結構、一階席全体が見渡せた……と思います。恐らく、客席の様子はDVDには残らない部分だと思いますし、個人的に、今回のライブステージはもちろん、客席の様子もとても印象に残るライブでした。
なので、まあ、そのような、(私が見た)客席の話をこの記事に書いて行こうと思います(私の席から見えた風景について話してるだけなんで、実際はそんなことねーよみたいなこともあるかもしれません;)

 

ということで、以下、本文です。

 

 

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■(ハロヲタが)一人で、一階席後方から見た、大森靖子全国ツアー「❤爆裂!ナナちゃんとイくラブラブ洗脳ツアー❤ノスタルジック中野サンプラザ

 

やけに長いタイトルをつけてしまったが、今回の中野サンプラザ公演において、私がハロヲタ崩れであること、そして、一階席後方でステージを見たことには、ちょっとした意味がある。

 

まずは、一階席後方についての話から。
今回の中野公演に参加した観客は、座った席によって、見える風景が結構違ったのではないかと思う。
というのも、私の座っていた一階席後方、下手側の座席は、バンド編成のアガる曲になると、立ち上がってペンライトを振る人が多かった。なので、私もライブの1/5くらい……4-5曲は立ちあがっていた。
しかし、一階の前方の人たちは、殆どの時間、座ってライブを見ていたように見えた。そして、同じ一階席後方でも、上手側は、下手側より、座っている人が多かったように見えた(二階席はどうだったのだろう)。
今回のライブは、座席によって、立ったり座ったり、観る姿勢が結構違うライブだったんじゃないだろうか。

 

何が言いたいかというと、今回のライブには、「ここでは立つ」「ここでは座る」みたいな、決まったセオリーが、客席側になかったということだ。
立ちたい人は周りを伺いながら立ち上がり、それを見て、立ちたい人はそっとペンライトのスイッチを徐々に入れて立ち上がり出す……というような、そんな感じ。
周囲の様子と相談しながら立ったり座ったりをそれぞれが選択する、みたいな構図。

 

ハロプロのライブではそんなことはない。
「間もなく開演です」というアナウンスが流れたら、みんな立ち上がって、右手にサイリウムを持つ。
コールを入れ、サイリウムを振り、曲に合わせてジャンプして、振りコピをする……私はライブとはそういうものだと思っていた。最初から最後まで立ちっぱなし、叫びっぱなし。それがライブなんだと。


しかし、大森靖子のライブは違った。
開演のアナウンスと共に、会場が徐々に暗くなる。
大森靖子の歌がうっそりと静かに流れ出し、ステージの真ん中にぽっかりと照明が当たる。
ライブというよりは、むしろお芝居が始まるような、一つの物語がゆっくり幕を開けるようなその始まりに、ステージの上に大森さんの姿が現れても、誰も立ち上がろうとはしなかった。
真っ黒なストレートの髪をして、『PINK』を歌う大森さんの姿は、まるで、『PINK』のジャケットからそのまま飛び出して来たようで、誰もがじっと黙り込んで、息を呑むようにしてステージを見ている。

 

 

 

弾き語りが終わり、バンド編成になって、第一曲目は、『絶対絶望絶好調』。
そこで、一階席の後方の数人が立ち上がった。

え、ここは立つ……よね? 立って……いいよね? 

というように、どこか自信なさげにも見える彼らが、それでも楽しげにペンライトを振るのを見て、一階席後方では、少しずつ観客が立ち上がり出す。しかし、一階席、前方は座ったままだ。
バンド編成二曲目は『きゅるきゅる』。「きゅるきゅる私にあわないけーど」と、サビに振りコピがあるこの曲で、更に倍くらいの人が立ち上がる。一階席の前方でも、少しずつ、立ち上がる人が増えて行く。

 

圧巻は、バンド編成三曲目の『イミテーションガール』だった。
キーボードの音(違ったらごめんなさい;)が、なめらかにこの曲のイントロを弾き始めると、耐えきれないとばかりに、会場全体が立ち上がった。
皆が体を揺らし、会場のいたるところでピンク色の処女膜再生ステッキが揺れる。
中野サンプラザを埋め尽くした大小の背中が、「い・み・いみてーしょん」と、大森さんのフリに合わせて、右手と左手を上げ下げする。
さっきまで座席に座って腕を組んでいたおじさんの背中が楽し気に弾むのを見ながら、私は、『イミテーションガール』という曲が、会場に来た大森靖子ファンにとって、いかに特別で大切な曲なのかを体中で感じ取ったような気分だった。

 

 

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しかし、四曲目の『ノスタルジックJ-pop』では、大森さんから、座るようにというジェスチャーがあり、また、全員が座る。
その後、最後の曲、『ミッドナイト清純異性交遊』までは、もう、立つのも、座るのも、その人次第、みたいな感じだった(『ミッドナイト清純異性交遊』では全員立ちました)。
基本的には座っているのだが、『子どもじゃないもん17』『新宿』といったアップテンポな曲では立ってみたり、ペンライトをつけてみたり。
『呪いは水色』や『KITTY’S BLUES』みたいな曲では、もちろん座るし、ペンライトも消す。立っている人が多いエリアもあれば、全員がずっと座っているエリアもある。
立ったり、座ったり、会場はモザイクのように、エリアによって色んな反応を見せていた。

 

皆、ホールでの(大森靖子の)ライブに慣れていなかった、ということなのかもしれない。
立ってもいいのか、ペンライトはいつ使うのか。
立ったり、座ったりを繰り返す会場を眺めながら、ここにいる人たちはみな、大森靖子中野サンプラザに「連れてきた」人たちなんだと思った。
みんな、(大森靖子の)ホールでのライブに慣れていない。
2000人の中野サンプラザ初体験。


そういうぎこちなさも含めて、中野サンプラザの大森さんの2時間のライブは、とても大切で貴重なものだと思った。
ここから、2000人、5000人規模の大森靖子のライブが始まって、大森さんの曲はもっと遠くまで響いて行くようになる、その第一歩になる、大事なライブ。
中野サンプラザハロプロの聖地だけど、4/26の中野サンプラザはそれ以上に大森靖子の聖地だった。
大森靖子の音楽に浸りながら、しかし、どこか戸惑いながら、初体験を楽しむ中野サンプラザの空気は、これまでに体験したどんなホールコンサートよりも心地よかった。

 
続きの記事↓ (客席の話から離れるので、結構ネタバレあります)

niwanotori.hatenablog.com

 

(しかし……今、振り返ると、自分はずっと座ってるのに、目の前で立ってる人いたら見づらいですよね……本当のところみんなどう思ってたんだろう……Twitterで検索して、反省するところは反省します……)

 

 

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