ニワノトリ

Twitter:@ok_take5、メール:tori.niwa.noあっとgmail.com

一人で行った第二回文学フリマ大阪(レポート)

 

 先週はなんだか、イベント三昧で、日曜日には、第二回文学フリマ大阪に行ってきました(一般参加です)。
私が関西にいる間に色々なイベントが行われていて私はとても嬉しいです。

個人的にはなかなか楽しめたので、ちょっとレポートというか日記を書いてみたいと思います。

 

■入場

文フリの開催時間は11時~16時。
始まったばかりの頃は人が多いかな~と思ったので時間をずらし、13時頃に到着するように会場に向かいました。

私は文フリ初参加なので、ど、どんな雰囲気なんだろうとちょっとドキドキしていたのですが、実際に会場についてみると、そのドキドキを裏切る敷居の低さでした。
けっこうたくさんの人が会場を出たり入ったりしてたので、入り口で「どうぞー」とパンフレットをもらい、人の流れに乗ってそのままあっさり入場。

会場に入ると、想像以上の盛況! 
歩くのに支障が出るほどではないですが、どの通路もけっこうな数のお客さんが歩いたりサークルをのぞき込んだりしていて、活気がありました。

時間ずらした意味なかったかも……。

 

■見本誌コーナー

とりあえず、ステージ上の見本誌コーナーへ。
ステージなので当たり前なんですが、サークルスペースよりもかなり高い位置にあります。
思わず、見本誌を見るより先にサークルスペースを見下ろしてしまいました。
いや、これはなかなかおすすめです。人の頭がいっぱいで壮観ですよ(笑)。
結構、色んな人が立ち読みしていたので、あ、立ち読みってアリなんだな、と確認。

で、主役の見本誌コーナーの方なんですが。
サークルの顔ともいう本の「表紙」がずらーっと並んでいて、見ているだけで楽しかったです。
紀伊国屋に並んでても違和感ないよ……というような完璧なデザインの文庫本、タイトルのインパクト勝負のコピー本、捨て身のネタを打ってきているうすい本、ターゲット層がニッチ過ぎて逆に気になる本など。
本の内容、ページ数、装丁、ターゲットなどなどすごいバラバラで、こ、これが文学フリマか……! って感じでした。

今回の文フリ、300スペースだったら、まあ、全部見て回れるだろうと思って、Webカタログとかで全然予習していなかったので(すみません)、この見本誌コーナーは個人的にはとても重要でした。面白そうだなーというサークルを何となくピックアップ。

 ■サークルスペース

そして、いざ、サークルスペースを回りだす。

歩いていた時の印象→人が濃い!(笑)

いや、私、先週の木曜日にはBerryz工房のライブに、文フリの前日には大森靖子さん(9/18にメジャーデビュー)のインストアイベントに行っておりまして、どっちも結構、客層が濃くて若干怖いくらいだったのですが、文フリに参加している方も、負けず劣らずの濃密さでした(笑)。

コスプレというほどではないですが、すごいゴシックな格好の女の子がいたり。
ピンク色の髪の毛の子がいたり。
その隣で、セカンドバッグ持ったおじさんが立ち読みしてたり。
客層が豊かで面白かったですw 

もちろん、特にサークル参加してる方々も、みなさん、独特の雰囲気がありましたね。
もしかしたら、普段はもっとキャラ薄めにしてたりするのかもしれないんですが、目の前にご自身の作品が並んでいるからでしょうか。ぱっと見が地味な方でも、奥底にふつふつと眠ってるエネルギーみたいなものを感じました。

文フリの会場にいたのは大体、2時間ちょっとくらいだったんですが、全部で3-4周くらいしたかなあ、という感じです。
上にも書きましたが、立ち読みOKな雰囲気だったので、いくつかのサークルで立ち読みさせていただきました。しかも、けっこうがっつり……。
どのサークルの方も、「どうぞどうぞー読んでくださいー」みたいな雰囲気で、一般参加者としては非常にスペースを回りやすかったです。
ありがとうございました! 


私の戦利品。 

 

f:id:n1wator1:20140915155803j:plain


はてなでブログ書いてるからいうわけではないのですが、写真の真ん中下に置いてあるステッカーは、会場に入場したばかりで、とりあえずどこに行けばいいのか分からずきょどっている私に、はてなの方が、「これ、よければどうぞ」と差し出してくださったもので、かわいくて気に入ってます。

このうちの三冊は既に半分くらい読み終わっているのですが、想像以上に普通に面白いです。
この「普通に」というのは、「手堅く」という意味で、ノリとかネタとか勢いで誤魔化すことなく、きっちり「読者」に向けて仕事をしていて、さすが、「文学」フリマ……って感じでした。ちゃんと読み終わったら感想を書きたいですね。

 

***

 

文フリ大阪全体の印象としては、すごく「ちょうどいいな」って感じでした。

人は多すぎず、少なすぎず、呼び込み(?)もそんなに激しくなく、かといってまったく声を掛けられないわけでもなく。サークル数も見ていてどっと疲れてくるほど多くはなく、1周ですべてのサークルをじっくり確認できるほど少なくもなく。

私はWebカタログも紙のカタログも殆ど見ずにただひたすらウロウロしてたんですが、本当にフリーマーケットにふらっと遊びに来た、みたいなノリで楽しめてよかったです。
今回の文学フリマ大阪は、こういう、特にこれという確たる目的なくふらりとやってきた一般客にとっては、ちょうどいい感じの規模だったのではないでしょうか。

東京の文フリはこの倍サークル数があるのかと思うと、カタログなしだとちょっときついかなあ……という気がします。

ひとまず、運営のみなさま、サークル参加のみなさま、楽しい時間をありがとうございました。
来年も開催決定ということで、楽しみですね。 

 

■おまけ

ところで、私、東京の文フリに申し込んでて、参加費も振り込んでるんですが、上記の通り、買った本があまりに手堅くてですね……頭を抱えています(自分が書いているものの、あまりの手堅くなさに気づかされました。そういう意味でも、文フリ、本当に行って良かったです)。

ですが、今のところ、一応、参加する方向で考えているので、備忘録として、一般参加者として見本誌コーナーとサークルスペースを回る中で、私が、気付いたこと、思ったことなどをまとめて書いておきたいと思います。

※あくまで私個人の感想です。

□見本誌コーナー

私が、手を取りやすいと思った本。

  • タイトルが目立つもの
    私は美しさに鈍いというか、そんなにデザインに心惹かれるタイプではないので、デザインよりも、タイトルで手を伸ばす本を決めてました(なので、私自身にとっては、オフセットか、コピーかはあまり関係なかったです)。
    なので、イラストが目立ちすぎてタイトルがどこにあるのか分からない、みたいなものはスルーしてしまった気がします。

  • 一目で内容が分かるもの
    タイトルを見るだけで内容が分かるもの、表紙にどんな内容なのか説明が書いてあるものは、手をのばしやすかったです。

  • サークル番号が書いてあるもの
    いや、これは手の伸ばしやすさというよりは、手を伸ばした後の話なんですが……。
    面白そうだな、と思ってパラパラめくってみても、
    どのサークルの本かわからないorz 
    サークル名が分っても場所が分からんorz 
    みたいなことがあって、ちょっと困りました。
    サークル名と場所を書いた紙が貼ってある本もあったのですが……なかったものは、はがれちゃったということなんですかね……?  

※私の目当てがどちらかというと評論系だったので、小説だとまた事情が変わってくる気がします。タイトルの付け方とか……。 

□サークルスペース

  • 値段表示は分かりやすい方がいい。
    いきなりお金の話で恐縮なんですが、まあ、大阪だし……(え
    私が、常に金欠な人間だからなのですが、本を購入するにあたり、値段はとても重要でした。
    面白そうな本でも、値段がどこにも書いてないと、ちょっと読んでみてもいいですか? って聞きにくかったです。
    たぶん、多くの人がその本の内容だけに惹かれるのではなく、「ふーん、これで500円かあ、どれどれ」と、内容と値段のバランスを計りつつ本に手を伸ばすものじゃないかと思うんです。
    なので、値段が分らないと、本に手を伸ばしづらい=立ち読みし辛いとなり、サークルスペースの前に止まってくれる潜在的なお客さんを掴み辛いのではないかという気がします。

  • 内容は一目で分かった方がいい。
    見本誌コーナーと同様ですが……。どんなジャンルでも、タイトルが分かりやすかったり、ポップやポスターで内容が説明してあったり、その本がどんな本で、何が売りで、どんな人をターゲットにしているかが分りやすいサークルさんは、スペースの前で立ち止まりやすいなあと思いました。眺めてるだけで面白いですし……。
    逆に、立ち読みしないと内容わからなさそう……というサークルさんは、立ち止まるのにちょっと勇気がいりました。

  • スペース番号を大きく書いておいた方がいい。
  • 見本誌コーナーに並べた本は大々的にアピールしておいた方がいい。
    見本誌コーナーで「あ、これ面白そう!」と思った作品を求めて、サークルスペースを回っていたのですが、目当てのサークルに気付かずに三回くらい素通りしてた……ということがありました。
    私が不注意なんだよって話かもしれないんですが、まあ、こういう人もいるので、スペース番号と見本誌コーナーに並べていた本は、もう大々的に「ここだよ!」「ここにあるよ!」ってアピールしてもらえたら嬉しいなと思います。

  • テーブルクロスにはアイロンを当てておいた方がいい。
    地味なことで恐縮なんですが……。
    いや、噂には聞いてたんですが、テーブルクロスって大事だな、と思いました。
    どのサークルさんも、ポスターはったり、本を縦に立てたり、ポップをつけたり、机の上のレイアウトにいろんな工夫をされていて、レイアウト見てるだけでも面白かったんですが……。見やすいレイアウトなのに、テーブルクロスがしわしわだと、「お、惜しい……!」ってなりました。
    全部のサークルさんが、分厚い、ビシッとしたテーブルクロスの上に計算されつくしたレイアウトで作品を並べていたら、文フリっぽくないような気もしますが……。

  • 声はかけた方がいいかも。
    これは感じ方に個人差があると思うんですが……。
    そもそも、文フリにサークル参加するような方には、どちらかというと内向的で、どちらかというと人見知りな方が多いかと思うんです。
    そして、文フリに来ようと思う一般参加者の方にも、どちらかというと内向的で、どちらかというと人見知りな人が多いと思うんです。
    私も、どちらかというと初対面の人とか店員さん苦手なんですが、実際に、文フリに行ってみて、人見知りと人見知りが人見知りあってても、なかなか物語は始まらない、ということに気が付きました。
    声かけられると逆にひいちゃうみたいなタイプの人も多いので、難しいところだとは思うんですが(っていうか、私もそのタイプなんですが;)、せっかくなので、サークルスペースの前で立ち止まりかけてる方には声を掛けてみてもいいんじゃないかと思います。少なくとも私は、それをきっかけに買った本がありました。
    ぐいぐい行き過ぎてもアレなんですが……。せっかく文フリという空間を共有しているので、少しでも対面のコミュニケーションできたら楽しいですよね。
    個人的には、スペースの前でふらふらしている人に「これどうぞ」ってチラシを渡すのはいいなあ、と思いました。
    あと、売り子さんがずっとスマホをいじっているサークルさんにはちょっと近寄り難かったかなあ。スマホって宣伝や連絡のために重要なツールだと思うので、ある程度は仕方がないとは思うのですが……。一人でスペースにいると、手持無沙汰になることもあるでしょうし……。でも、個人的には、どちらかというと、スマホより本読んでるサークルさんの方がお店を覗きやすかったです(スマホは、やっぱりコミュニケーションツールとしてのイメージが強いので、邪魔しちゃいけないイメージがちょっと強い。
    まあ、あくまで一意見なのでご参考までに!