ニワノトリ

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楽曲感想

ZOC『family name』をめぐる雑感 /Go to ZOC! Do you wanna come along with me?

大森靖子さんが「共犯者」となり結成されたアイドルグループ、ZOC のデビューシングルが発売された。 youtu.be 『family name』と題されたこの曲を聞くたび、僕は終わって久しいあの時代、「平成」を代表する名作、『GO』(小説であり、小説を原作とした映画…

Maison book girl『レインコートと首の無い鳥』と『狭い物語』の関係を考える

『レインコートと首の無い鳥』と『狭い物語』はアルバム『yume』に収録されたMaison book girlの楽曲である。この二曲のMVを同時に流すと、『レインコートと首の無い鳥』の井上唯さんが切るシャッターが『狭い物語』のタイトルを映すように見える。『レイン…

大森靖子『クソカワPARTY』について考えて行く その1

大森靖子さんの(とても良い)アルバム『クソカワPARTY』を聞きながら、これはどんなアルバムなんだろう。ということを解釈して行く痕跡/記録/メモ(その1)です。 ※これまでに書いてきた考察系の記事より「まとまり」はないと思います。 こちらの『クソカ…

『VOID』という間隙

最近、大森靖子さんの『VOID』を聞くと、私の頭に、とある"フィクショナルな"風景が浮かんでくる。 ということを書き留めておくための日記です。 ※『VOID』は大森靖子さんのアルバム『クソカワPARTY』に収録されている曲です。 ************************** …

Maison book girl『レインコートと首の無い鳥』@『elude』の一つの解釈

Maison book girl『レインコートと首の無い鳥』の一つの解釈/藪の中へ駆け込み訴え(ない) この記事では、2018/06/20にリリースされた、Maison book girlさんのシングル『elude』に収録されている、『レインコートと首の無い鳥』についての解釈を書いてい…

大森靖子 "draw (A) drow" について

2017年8月30日に発売された、大森靖子さんのシングル、 "draw (A) drow"について書いているブログ記事です。 www.youtube.com gyao.yahoo.co.jp ******* そこを超えたら、二度と元の場所には戻れない。そんな瞬間がある。誰かが空に向かって学校の屋上の縁を…

大森靖子「流星ヘブン」@『MUTEKI』に思うこと

www.youtube.com 以下は、大森靖子さんの「流星ヘブン」(@アルバム『MUTEKI』)という曲に対する、私の一つの解釈である。 『流星ヘブン』には、キリスト教における「神」そしてイエスのイメージを感じる。 喉が渇いたけれど 汗よりも涙よりもからだのある …

大森靖子『君に届くな』を「私に届くな」と聞いてみる。

「そこは君自身の家で、君は逃げ出した自分自身を待っているのかもしれない」*1 ■大森靖子『君に届くな』@『キチガイア』について 私が笑ったり 私が泣くのが私のことだなんて許せない 何度も何度もリピート再生してきた曲が、その曲を気に入っている自分を…

Buono! “I NEED YOU”について(改)

Buono!の “I NEED YOU”は、Buono!の二枚目のアルバム “Buono!2”に収録された、岩里祐穂作詞、AKIRASTAR作曲の楽曲である! “Buono!2”には、Buono!のメンバー3名がそれぞれメインボーカルをとる曲が収録されていて、そのうち、ももちこと嗣永桃子がメインボー…

「ドグマ・マグマ」(@大森靖子『kitixxxxgaia』)の宿題(勝手に)

www.youtube.com 世界が消えてった夜も"世界が消えた"ということがあった大森靖子「ドグマ・マグマ」(アルバム『kitixxxxgaia』より) 大森靖子さんのニューアルバム、『kitixxxxgaia』(キチガイア)の一曲目、「ドグマ・マグマ」の上記の歌詞を受け、私は…

follow the pink methuselah /大森靖子「ピンクメトセラ」の感想文です

2016/8/24に発売された、大森靖子さんのシングル『ピンクメトセラ』を聞きながら考えた雑感をまとめた記事です。 『ピンクメトセラ』は、大森靖子さんが声優をするWebアニメ「逃猫ジュレ」のテーマソング。 "ピンクメトセラ"は、「逃猫ジュレ」に出て来るピ…

その壁を超える前に振り返れ。/大森靖子「TOKYO BLACK HOLE」の感想~延長戦~

大森靖子さんのアルバム『TOKYO BLACK HOLE』の一曲目、「TOKYO BLACK HOLE」の感想文です。 ------------ ある小説を読んでいたら、こんなセリフが出て来て、 「TOKYO BLACK HOLE」のことを思い出した。 […]「おそろしくなるほどごうまんだなあ」とつぶやい…

大森靖子「夏果て」@『魔法が使えないなら死にたい』の感想文/少女は夏果てに辿り着き、おっさんは季節を繰り返す

このブログでは、大森靖子さんの『魔法が使えないなら死にたい』の感想を一曲ずつ書いていくシリーズっていうのをやっていまして、この記事は、このアルバムの6曲目、「夏果て」の感想文を書いています。 www.youtube.com 大森靖子「夏果て」は、おっさんが…

大森靖子「SHINPIN」@『TOKYO BLACK HOLE』の感想 / Game OverとContinueの間にいるような気分で聞いてます

3/23に発売された大森靖子さんのアルバム『TOKYO BLACK HOLE』に収録されている、「SHINPIN」という曲が好きなので、その感想文を書きました。 ■“戦車の東京タワー”って本当の話 「SHINPIN」には、こんな歌詞がある。 戦車の東京タワー 見殺しにした夢 この…

「生kill the time 4 you、、❤」を聞いて地球で息をする方法を知る/大森靖子「生kill the time 4 you、、❤」@『TOKYO BLACK HOLE』の感想文

大森靖子さんのニューアルバム、『TOKYO BLACK HOLE』が、2016年3月23日に発売されます! その中から、「生kill the time 4 you、、❤」("いきる ざ たいむ ふぉーゆー" と読む)のMusicClipが公開になりました。 www.youtube.com いい曲!いい曲なの!とに…

「愛してる.com」を聞いて言葉を失った話

これまで、わたしが、大森靖子さんという人の作った、一つひとつの大切な一曲の、一つひとつの歌詞を、端から端まで切り刻むようにして聞いてきたのには、それなりにわけがあるのですが、大森靖子さんという人の作った、『愛してる.com』という曲を聞いたあ…

20代の終わり的 大森靖子「愛してる.com」MusicClip感想文

~以下まえがき~ 僕が10代の頃にはTwitterなんてなくて、MDプレイヤーをくるくるリピートしては、この曲をこんなに愛してるのは僕だけだって思い込んでいた。真っ暗な部屋でイヤホンを両耳にさして、フレーズとフレーズの間の息遣いの中に、言葉にできない…

アンジュルム/福田花音『わたし』は全ドルオタへの最強のプレゼントだ(と勝手に思っている話)

■アイドルの「卒業」を目の前にした、オタたちの苦悩について アイドルが卒業を発表したり、結婚を発表したりするたびに、TwitterのTLは大騒ぎだ。「やめないで!」「でもあなたの決断を応援したい!」の二つの気持ちの間で、揺れるオタたちのツイートは実に…

解釈する限り追いつけない/大森靖子「剃刀ガール」@『大森靖子黒歴史 EP』の感想文です

先日、このブログのコメント欄で、大森靖子さんの『大森靖子黒歴史 EP』がダウンロード販売しているということを教えて頂きました。今回は『大森靖子黒歴史 EP』から「剃刀ガール」の感想文を書いてみようと思います

(ハロヲタが)一人で行った 大森靖子『マジックミラー / さっちゃんのセクシーカレー』6部制イベント(日記というよりはフィクションです)

半年前に別れた彼女が好きだったアーティストのライブに行ってきた。毎日毎日、「大森さんが」「大森さんが」とうるさかった彼女が、「大森さん」を「靖子ちゃん」と呼ぶようになった日のことを僕は忘れない。彼女は、最後の最後まで、僕のことは名字に君付…

-1を0にする芸術のこと/大森靖子『マジックミラー』(MV)の感想です。

7月15日に、大森靖子のメジャーセカンドシングル「マジックミラー / さっちゃんのセクシーカレー」が発売されます。 MVがYouTubeに発表されていたので、それを見た感想を書いてみたいと思います。 ** 大森靖子という人の音楽は「人の視線に晒されること」…

amazarashiの「ラブソング」について考えたこと(再び)

■amazarashiの「ラブソング」について考えてみた 先々月に、amazarashiの「アノミー」という曲の感想を書いたんですが、その中でちょっと書いた「ラブソング」についての感想文が、なんか中途半端に終わっていて気持ち悪かったので……。今回は、「ラブソング…

I cannot live without you. / 大森靖子「歌謡曲」@『魔法が使えないなら死にたい』の感想

大森靖子さんの曲の感想文シリーズの24曲目?くらいの記事です。 今回書いたのは、大森靖子『魔法が使えないなら死にたい』と大森靖子&THE ピンクトカレフ『トカレフ』に収録されている、『歌謡曲』という曲についての感想です。 ** 孤独は共有することが…

「想像でものを書くものは 銃殺刑を覚悟せよ」/大森靖子& THE ピンクトカレフ「最終公演」@『トカレフ』の感想② 歌詞編

大森靖子& THE ピンクトカレフ「最終公演」@『トカレフ』の感想① Music Clip編 - ニワノトリ この記事の続き……というか、大森靖子& THE ピンクトカレフの「最終公演」(『トカレフ』所収)という曲について、歌詞重視して考察してみたものです。 ■「始まり…

大森靖子& THE ピンクトカレフ「最終公演」@『トカレフ』の感想① Music Clip編  

大森靖子& THE ピンクトカレフのファーストアルバムにしてラストアルバム、『トカレフ』が発売された。 『トカレフ』には「最終公演」という曲が収録されている。 「最終公演」ときいて連想してしまうのは、ピンクトカレフ解散という、すでに公表されている…

amazarashiの「アノミー」について考えたこと(急に)

■amazarashiの『アノミー』という曲について考えたよ こんにちは。ハロプロと大森靖子さんのことばかり書いているこのブログですが、今回の記事では、amazarashiというバンドの『アノミー』という曲について考えていることを書いてみたいと思います(唐突)…

アイドルという今、私達の未来/Berryz工房 〈永久の歌〉と〈ロマンスを語って〉の感想

二〇一四年八月、Berryz工房が二〇一五年春をもって無期限活動停止となることが発表された。三十六枚目のシングルとなる同年十一月に発売された《ロマンスを語って/永久の歌》は、活動停止前ラストシングルだ。そのリリースイベントにおいて、Ber…

あなた=つんくさんの音楽説/『あなたなしでは生きてゆけない(04-13-15完熟Completion Ver.)』@『完熟Berryz工房 The Final Completion Box』の感想

2015年の3月3日に無期限活動停止することが発表されているBerryz工房。1月21日に、そんな彼女たちのシングル曲をすべて収録した『完熟Berryz工房 The Final Completion Box』が発売されました。 デビュー曲の『あなたなしでは生きてゆけない』に始まり、2015…

水色の呪いは今も私の部屋の隅に蹲っているのかもしれない!/大森靖子『呪いは水色』@『洗脳』の超個人的な感想

東京近郊にお住いのみなさん、映画『ワンダフルワールドエンド』はご覧になりましたか!? 映画『ワンダフルワールドエンド』予告編 - YouTube ぜひ、見ていただきたいこの一作。今のところ、東京の新宿武蔵野館で公開中です。これから、全国で順次公開され…

【ハリエンタルラジオありがとう記念】ハリエンタリズム/来来来チーム『東洋一』の感想

ハリエンタルラジオの「洗脳発売記念 本人不在の大森靖子祭」にメールを送ったら、大容量のzipファイルをくれました。中身は大森靖子さんとぱいぱいでか美さんの自撮り+ハリエンタル関連の音源詰め合わせです。ダウンロードが終わって、音源ファイルを開けて…